2匹の犬の里親日記

2018年戌年の今年、我が家にやってきた保護犬2匹との日々を綴る日記です。

里親になるということ

みなさんは里親になるために必要なことがいくもあることをご存知でしょうか?

私は恥ずかしながら、知りませんでした。

今年の1月、保護犬の仔犬の里親になりたいと申し出て、あれよあれよとスムーズに話がまとまりました。こんなにすんなり、いいのかな?と思うくらい。

ただ、確定ではありませんでした。なぜなら、里親決定のためには、自宅訪問が必須だからです。

今回出会った団体は大阪にありました。私はこの仔犬を引き取りにいくべきと思い、メールでのやりとりの中で、「大阪まで家族みんなで迎えにいきます」と書きました。

すると、詳しく話したいので、と電話がかかってきました。話すと、「こちらから伺います。お宅を拝見し、面接をした上で決定しなければならないのです。東京へいく他の用事と合わせたいので、3週間後になってしまいますがよいでしょうか」と。

仔犬の3週間は大きい。きっと今より大きくなるし、何より大切な成長期を一緒に過ごせない時間があるのは少し残念。

そう思いながらもさらに話を聞くと、保護された犬たちは命の危険に晒された子たち、そんな犬たちに再び同じ状況にあわせるわけにはいかない。犬の生涯を責任もって引き受けてもらわなければ、里親としてはふさわしくない。

これから健康に、幸せに暮らすためにも、犬の登録、迷子札の装着、予防接種、医療、栄養のある食事、室内飼育、避妊・去勢手術…飼い主として当然と言えば当然のことかもしれませんが、里親としてのいくつもの義務があることも知りました。引き渡し後の定期報告も義務の1つです。そんないくつもの義務を全うできる家族・環境かを、実際に面接して判断されるそうです。

ペットショップで買うほうが、里親になるよりすんなり飼い主になれるということ?その後の飼い主としての行動もチェックされないのだろうし、各人の自覚に任される。

同じ1つの命だけど、命の危険に晒された経験があるかないかがこれだけの差を生むということなのだと思います。

我が家に来る予定の女の子は、山口県の民家の床下で野犬の母犬が3匹の仔犬を出産し、その家の方が母犬にたくさんおっぱいを出せるようにとごはんをあげながら、生後1ヶ月まで様子を見たそうです。野犬の仔犬が自然の中で生き延びれるほど甘くはない…そこで歯が生えてきていることを確認し、ボランティアさんが保護され、大阪の団体を通じて里親募集となったそうです。

里親になるということは、大切な命を預かるということ。

責任の重さをひしひしと感じながらも、里親になれる喜びに胸膨らませた3週間がいよいよ始まりました。