2匹の犬の里親日記

2018年戌年の今年、我が家にやってきた保護犬2匹との日々を綴る日記です。

保護犬との出会い

我が家には息子と娘がいます。

息子は4年生になると、学童のない生活が始まります。それは楽しみでもあるものの、未知の世界。1人で帰宅することに寂しさを感じていた息子は、何年か前から犬か猫を飼いたい!と言っていました。

ただ、犬や猫を飼うということは、命を預かるということ。息子にはまだお世話は無理では…と先延ばしにしてきました。私自身、小学3年生のときに家族で犬を飼い始めましたが、兄弟で分担しても散歩はなかなか大変でしたし、外で飼っていたので車で一緒に移動するという概念がほぼなく、家族全員での旅行や里帰りがほとんどできなかった…。

息子と娘のお世話で手一杯の今の生活が、さらに家族が増えるとなると回らなくなる、そう思っていました。

でも、4年生への進級を前に、息子があることをきっかけに元気と自信を失ってしまいました。体も弱り、学校へ行くこともままならない毎日。どんなことでも息子に元気づけられるなら、そんな想いで過ごしていたある時、ふとまた「犬か猫を飼いたい」と言うのです。

続けて、「ペットショップで買うんじゃない、保護された犬や猫を助けられるなら、そういう子を飼いたい」と。

ちょうどその頃、ペットや動物の番組がよく放送されていて、我が家も楽しみにみていました。その番組を通して、保護犬・保護猫の存在を息子は知りました。そして、そういう犬猫の行く末を知るに連れ、1匹の命でも救いたいと思ったそうです。

そんな息子の言葉が、なぜかそれまで重く動かなかった私の心に、すっと入ってきました。

息子はとても優しい子です。小さい頃から、自分のことより友達のこと・その子の気持ちを考え、時に悩むこともありました。もっと子供らしくストレートにわがまま言ってもいいのに、と思うこともありました。でも、これも息子の持って生まれた性格です。私は肯定的に受け止め、見守ってきました。

今元気をなくしているのは、彼の性格ゆえかもしれません。

でも、何らかの事情で飼い主に恵まれない子を助けたいという想い、今、息子が再び望んでいることに運命を感じました。実現すれば、その子を幸せにしてあげられるだけでなく、息子の力にもなるかもしれない。

そして、すぐさま、職場の先輩が里親募集のサイトを運営していることを思い出し、見てみました。

すると、まず、犬と猫のページが分かれている。

私自身、猫は飼ったことななかったので、飼育方法も一から勉強することになる。責任をもって飼うためにも犬のほうが良いと思う、と息子に告げると、息子は飼えるならどっちでもいいよ!と快諾してくれました。

さっそくページを開いてみると、たくさんの犬が里親との出会いを待っているではありませんか。その数にまず驚きました。読んでいくと、里親募集の経緯もさまざま。野犬で保護された犬と、飼い主を失った犬、ブリーダーから放棄された犬、本当にいろんな事情の犬が年齢問わずたくさんいました。そんな経緯から、人間を怖がる犬もいました。

私は、自分の経験から、息子と娘には、犬と一緒に成長できる喜びを知ってほしい思い、成犬ではなく仔犬を探すことにしました。すると、とってもかわいい仔犬の3兄弟(男の子2匹、女の子1匹)が民家の軒先で生まれ、保護されたとのこと。募集元は大阪でした。

とにかく初めての経験です。

遠くても里親になれるのか、どんな風に決まるのかなど全くわからないまま、まずは問い合わせよう!とすぐにメールを送ると、さっそく返事がきました。家族構成、飼育経験、今の家の環境など、何通もメールをやりとりしました。ここまで、初めてサイトを見てから数時間のことです。

そして、やりとりの末、3兄弟の女の子が我が家に来てくれることになりました。その時の喜びと言ったら…!

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でも、実際には会えるまで、そこから3週間待つことに。続きは、また次のお話。