2匹の犬の里親日記

2018年戌年の今年、我が家にやってきた保護犬2匹との日々を綴る日記です。

無事に面接が終わりました

待ちに待った面接の日。

大阪から飛行機で羽田まできて、そこからレンタカーで自宅まできてくださるとのこと、仔犬1匹の譲渡のためにここまでしてくださるとは、本当に、その犬のこれからの幸せを願い、確信できなければ譲渡しないという堅い信念を感じます。

ただ、飛行機が出発が1時間遅れた上、道路が混んでいたため帰りの飛行機までの時間がないと道中連絡が入る。

予定より到着が遅れるのでその間、主人はウッドデッキでサークルの板のペイント。晴れた日でよかった!乾かしているうちに車が到着しました。

緊張の瞬間。ですが、年中の下の娘はいつものをように「こんにちは!今日はよろしくお願いします!」と元気に挨拶。それで私も気持ちがほどけました。

団体の代表をされている女性の方を中は招き入れ、椅子に腰掛けてもらうと、さっそく飼う上での注意点についてお話しいただきました。とは言っても、我が家に信頼をよせてくださったのか、「どうかよろしくお願いします。小さいうちは噛んだり、やんちゃしたりすると思いますけど、言葉で言えばわかりますから」と、細かいことをあれこれ聞かれるというよりは、育てる上で守ってほしいこと、知っておいてほしいことが中心ですがでした。

そして、誓約書。身分証明書として免許証を提示し、責任持って飼育すること、万が一逃してしまったらすみやかに連絡すること、定期的に近況報告すること、そして何より大事な避妊・去勢手術をするとことなどが書かれた用紙に主人にサインしてもらいました。これで譲渡が確定です。

帰りの飛行機があるので急いで帰られましたが、やはり家をみると安心できるんです、これはどんなに遠くてもやらなければならないことで、と話されていました。他の団体で、家をみずに犬を送り、室内飼育の約束なのに実際はできる状態のお宅ではなく、別棟飼育をしており、ある日夜間にドアを開けた際に逃してそのまま行方不明になった犬がいたとか。せっかく保護されたのに再び外の世界に放り出される、しかも知らない土地で…命の危険さらされる。土地勘もない場所では、食べていけず死んでしまう、あるいは、どこかにそっと身を隠してしまっている。

家を見せてもらうだけで防げるのにとおっしゃる様子は、どの犬も同じ、とにかく不幸を繰り返さないために必要なこと。約束ごと一つ一つに意味があるのだと感じました。

それと…本当なら今日他にも面接が入っていたそうですが、事前にメールや電話のやりとりをするなかで不安を感じ、譲渡をお断りしたそうです。動物を責任をもって飼えないと思われるなど、ほんの少しの不安でも直感で感じたら話を進めることはできないそうです。その犬の生涯の幸せのため。

だからこそ、断らせてもらう方の方が多いそうです。里親は選ばれる立場にあるのだと改めて感じるとともに、そんななかで我が家を選んでくださったことに責任を感じ、必ず幸せにしよう、と家族みんなで話しました。

それと印象的な話がもう1つ、ブリーダーとペットショップがなくならない限り、殺処分はなくならないと訴えていらっしゃいました。私もテレビか何かで、ドイツではペットショップはなく、犬を飼いたくなったら保護施設(シェルター)に行くということを聞いたことがありました。こうして熱心に活動されている方がいても、仔犬がどんどん生まれてしまっては、いつまでも終わりはないです。社会全体の大きな問題なのに、問題意識を浸透させることも大きな壁なのだろうと感じました。

いよいよ明日は羽田へお迎えです。